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丹波焼の装飾や文様については、古来さまざまな種類の技法が用いられてきましたが、その主なものを概説します。
葉文(葉形)
葉文は、成形された陶土が乾燥しないうちに植物の葉を貼り付け、上から釉薬をかけて焼成すると、葉の部分が燃えてその形が残る文様です。
これに用いられる葉の種類は多く、イチジク・ヤツデ・セリ・カタバミ・カエデ・シダ・ツタ・ナンテンなど、大きいものから小さいものまでさまざまであり、丹波焼の最も独創的な文様の一つになっています。
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貼り付け
成形後、土が乾燥しないうちに紐状にした粘土を貼り付ける手法で、友土とよぶ同じ土のほか、白土などを用います。葉文とともに丹波焼独特の装飾技法です。
江戸時代初期の広口の甕に多く見られる技法として、蓮の花・松・梅・柳・柿などの植物文様、魚・鹿などの動物文様に、山・水・花・風などの文字が組み合わされて、表面が装飾されています。
江戸時代中期に入るとヘソ徳利に、明治期になると植木鉢の唐草文などにこの技法が残されています。
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釘彫り
先端をとがらせた竹や木で表面に文様などを彫り込む技法で、江戸時代中期の作品に多く見られます。
釉薬を生掛けした後、花などの文様を彫り、生地の色と釉薬との配色美を出す方法のほか、釘彫りした後釉薬を掛けるという逆の方法も行われています。この釘彫りも丹波焼の典型的な技法です。
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流し釉
丹波焼の釉薬は、自然釉から創造された灰釉と、塗土を目的とした土部釉が基本となっています。
この2種類の釉薬は、それぞれ単独で使用されておりましたが、その後赤土部釉を全面掛けして地釉とし、その上から灰釉を流して装飾する技法が考案されました。
これが流し釉(ぐすり)とよぶ技法で、この技法は、ロクロをゆっくり回転させながら杓(しゃく)を用いて釉薬を流し掛けたり、釉薬を入れた竹筒を用いて一定間隔に流し掛けるものです。こうして、上から直線的に流し掛けるほか、飛び掛けと称して下から逆に流す方法もあります。 |
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墨流し
水面に落とした墨汁が広がっていくときにできる文様に似ているところから、墨流し
とよばれるようになった技法です。白の化粧釉が乾燥しないうちに鉄釉をその上に落とし、上下左右に振り動かすと、さまざまな文様が生まれます。この装飾技法は、江戸時代の後期ごろから用いられるようになりました。
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人形手
丹波焼における人形手は、大黒や布袋等の人物像や、菊・唐花などを型で作り、それを徳利の中央部に貼り付けたもので、別名「へそ徳利」とよばれるものは、中央部の貼り付けがへこんでいるゆえによります。 |
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筒描き・イッチン描き
釉薬によって文字や絵・線を描く技法の一つに筒描きがあります。竹筒の下部にあけた穴に細かい竹筒を差し込んで管とした道具に入れた釉薬が、管の先から流れ出すのを利用して描く技法です。江戸時代から全国的にみられた技法ですが、丹波焼がその代表といわれています。
釉薬が流れ出す管先をさらに細くするために金具をつける方法もとられ、この方法によって一升徳利などに酒の銘柄や店の屋号などを描きました。
他の一つは、渋紙をジョウゴ状にして先に金具を取り付けた道具に釉薬を入れ、指で釉薬を押し出しながら絵や文字を描く技法です。この道具は、もと染色の道具であったものを転用したもので、「イッチン」とよばれ、これを用いる技法をイッチン描きとよびました。細かい絵や文字を描くのに用いられてきましたが、現在ではゴム製のスポイトが用いられるようになっております。 |
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面取り
器の面を平面にする方法で、丹波焼の代表的な作品の一つである山椒壺にこの技法が用いられています。
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しのぎ
特殊なカンナを使用して器の表面を削り、模様を施す技法です。 |
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その他
押し型によって素地に模様をつける『印花文』、器の表面に竹櫛で模様を施す『櫛目』、器をロクロで回しながら刷毛で白泥状のものを塗りつける『刷毛目』、桶(おけ)をかたどった『桶』、釘彫りによる『魚文』、型紙で絵付けする『摺り込み』、三角や四角の型を用いて成形する『型押し』、白釉の上に色絵具で絵付けする『赤絵』など、さまざまな装飾や文様の技法が伝承され、現在も使用されています。 |
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